日常

毎日、Musume(6歳10ヶ月)が前の晩に洗い、水につけておいてくれた玄米を食べる。

朝6時過ぎにはピアノの練習。それを布団のなかで聴く。もしくは気付かず眠っている。

帰宅するとすぐに明日の準備と宿題をして、図書館で借りた本に没頭するらしい。僕は出掛けていてまだその姿を見たことがない。

その本の話は登校する間に教えてもらう。

土曜日には、残り湯で上履きと白い運動靴を洗うことにしたのだそう。この前そのうしろ姿を眺めた。

今晩は、東京スカイツリーと源義経について読んであげた(義経が精鋭70騎を率いてスカイツリーを駆け下り背後から奇襲、まさか!と驚いた平家を討つ話。ではなくて、科学と伝記から一話ずつ)。この役割も妻が毎日しており、僕がすることは滅多にない。

夜に出掛け、朝に帰り。

たまに一緒に山へ登り。たまに写真を撮る。

そんなだけど。

ってところまで書いて眠ってしまって。

今朝はお風呂の中でピアノを聴いた。
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雨の夜

40歳の おっさんになっても。雨の夜、水たまりに信号の赤と青が混じるとセンチメンタルになる。

空虚な現実に何か積み重ねる。

湯船で意識を失う。

朝が来れば、手を繋いでMusume(6歳10ヶ月)と登校する。

1日1冊、図書館で借りた本の話を教えてもらいながら歩く。

門の前でお別れすると、校舎の向こうへ消えてゆくまでに4回くらい振り向くから手を振る。

僕のは溶けてしまうけど、彼女のはそうならないでほしいと思う。

高速ロードの藤が今年もきれいだった。

初めてハナミズキにカメラを向けた。

春の雨が車の屋根にあたるのを聞きながら、ただただ眠り、ただよっていられたらなって思う。けど、夜が明ける。

陽の光が東へふりそそぐと聞き、おめでとうと口が言う。
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いちじくとクリームチーズのパンを食べながら

もうすぐ卒園だね。霧島のパン屋へ向かう道で話した。

バスを降りても怖くて教室へ入れなかったこと。授業がわからず戸惑ったこと。朝の体育が苦手でツラかったこと。給食が食べれないものばかりだったこと。休み時間は教室の隅に座り一人で過ごしたこと。

入園してからの数週間はホントウに大変だったと、Musume(6歳8ヶ月)は笑って教えてくれた。

小学校へ行けば、また新しいことが待っている。

ずっと一緒に居られるわけではないから、せめてこんなふうに、後から笑い合えたらと思った。
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愛の前後

9年3ヶ月、何をするときにも外さずにいた指輪が痛くて、痛くて。

むくみってやつだろうか。

Musume(6歳5ヶ月)の厨子(ずし)に入れさせてもらった。

すべての物事に意味を感じる。世界に意味などない。ふたつの考えはどこか似ている。左手薬指の解放感を味わいながら思った。

旅先のレイトショーで「かぐや姫の物語」を観る。

猫毛が原因と思われるハナミズがピタリと止まる。街灯に照らされるハナミズキを見上げる。下弦の月が静かに浮かぶ。

赤、黄に色づく木々。クリスマスのイルミネーション。都会にしかないビル。天国のようなビックカメラ。

時間の前後、季節の移ろいが、どうでも良いと同時に愛しく思える。

飛ぶはずの飛行機が飛ばず、乗るはずのなかった飛行機で眠る。

陽がどこに居ようとも、月がまるく見える。

はーと落書小厨子
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3週間

アサガオの、みずやりしてね。

夏休みの3週間を群馬で過ごすMusume(6歳2ヶ月)からメッセージが届いた。

1日だけサボったけれど、その日には雨が降った。食事、掃除、洗濯、睡眠。それらに比べれば、水やりは上出来だったように思う。

けれども、花を見たのは3回ほどで。朝ごはんを食べながら、また咲いたね、今日のは何色だねと毎日のように言い合った去年に比べると咲いた数はひどく少ない。

約11年請け負っていた「安定した仕事」が9月末で終わる。引継ぎ資料の作成で深夜に帰宅し、パラダイス食堂 サトちゃんのマタニティフォトを仕上げたり、他の写真をスキャニングしたりして。洗濯をして、ごはんを食べて、いつの間にか床で寝て、翌朝にまた出掛ける。夏休みを楽しんでいるであろう家族には、言わないでおこうと思った。

心細さは無くはなかった。でも、鹿児島へ移住した11年前を思えば。役割があるし、応援もあるし、求めてくれる人もいる。大好きな写真にチカラを注ぐことが、人を喜ばせたりする。

家族が帰ってくる日の朝に、白い大きなアサガオが咲いた。中心がすこし赤紫で、あとは真っ白。そんなのは初めてだった。

また出発するときなのだと思う。
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